関西エアポートの18年度、純利益は295億円 台風被害も航空需要増で最高益

20190604関西エア決算

 関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港に加え、子会社を通じて神戸空港を運営する関西エアポートが4日に発表した2019年3月期(18年度)連結決算は、純利益が前の期に比べ5%増の295億円と、過去最高益を更新した。関西国際空港では台風21号による被害で閉鎖期間が発生したが、中国や東南アジアなどを中心とした国際旅客便の増加で増収。災害による損失なども含む特別損失を93億円計上したが、受取保険金や増収効果で補った。

 売上高に相当する営業収益は7%増の2203億円、営業利益は8%増の572億円になった。関西国際空港では中国、東南アジアなどは新規就航が多く、便数増が増収につながった。国際線の外国人旅客数は7年連続で過去最高を更新。国際線の日本人旅客数も6年ぶりに700万人を上回った。総じて国内外の旺盛な航空需要に支えられた。伊丹空港と神戸空港も好調だった。

 関西空港島にある関西エアポートの本社で同日に記者会見した山谷佳之社長(写真)は「関西の航空需要は今後も増加すると見込まれる」との見方を示した。そのうえで、関西、伊丹、神戸と「3空港の最適活用のため施策を積極的に実施していく」と述べた。

 山谷氏は、今後5年間の設備投資額は総額で1350億円になるとの見通しを示した。これまで5年間の設備投資額は1000億円と示してきたが「災害対策費を大幅に上乗せした」と説明した。

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