兵庫突堤付近を埋め立て2ha確保 神戸市、中央卸売市場の再整備で

20190410兵庫港埋め立て

 神戸市は中央卸売市場本場(神戸市兵庫区)の再整備について10日、基本計画の案を公表した。同日からパブリック・コメント(意見募集)を開始。計画案では、まず幅が広い道路である高松線の西側敷地に残る冷蔵庫を東側に移設する。あわせて買い荷保管所も移設し、新たに加工場を建設。そのために兵庫突堤付近の海面を新たに埋め立てて、約2ヘクタールの土地を確保する。(図は埋め立てる海面の位置)

 事業費は総額約120億円と想定する。このうち埋め立てに約25億円、設備の新築に約40億円、既存施設の回収に約55億円をかける。場内に新規施設を建設するのを機に、利用者の動線や、自動車の通行ルートなども整理し、使いやすくする。このほか取引の現場でも温度管理施設の整備を進め、コールドチェーン(低温物流体系)が途切れにくいよう整備したい考えだ。

 埋め立てに関する手続きは19年度内にも終え、20年度が始まるまでに埋め立て工事に着手する。21年度末までに埋め立てを終え、23年度には冷蔵庫など新設する施設を完成させる。既存施設の改修工事は20年度から並行して実施し、25年度までに終わる予定だ。

 意見の締め切りは5月10日の必着とした。計画案は神戸市のホームページに掲載しているほか、各区役所や市役所の市政情報室などで見ることができる。意見募集は郵送のほか電子メール、ファクシミリなどに加え、ホームページに取り付けた意見送信フォームからも提出できる。電話など口頭での意見は受け付けない。

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