神戸市、楽天系など4社とキャッシュレス決済の実証実験 ラグビーW杯にらみ

 神戸市は9日、神戸市内の観光施設や商店街などでキャッシュレス決済の実証実験を実施する事業者を決めたと発表した。神戸市の施設である王子動物園と須磨水族園では、楽天傘下の楽天ペイメントが実施。その他の民間施設では、楽天ペイメントに加え、ソフトバンクとヤフーが共同出資したPayPay(ペイペイ)、メルカリの子会社であるメルペイ、LINEの子会社LINE Payの合計4社が実施する。楽天ペイメントは1日付の会社分割で、楽天から決済代行事業を引き継いだ。

 実証実験は準備ができた施設から順次始め、10月半ばまで実施する。海外では既に普及しているキャッシュレス決済を、神戸市内でも使いやすくして訪日外国人観光客の利便性を高めるのがねらい。実証実験期間は、訪日客が増えるとみられるラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催期間をにらんで設定。決済にかかる手数料をゼロまたはできるだけ低く抑え、商店や商業施設がキャッシュレス決済を試験的に導入しやすくする。メリットやデメリットを検証したうえで、期間終了後の本格導入にもつなげる考えだ。

 神戸市は特に手段を限定せずにキャッシュレス決済の事業者を募集したが、結果的に4社ともスマートフォン(スマホ)にQRコードを表示する「QRコード決済」を中心とした決済の事業者に決まったという。実際に、実証実験を受け入れる商店街や商業施設などは現在詰めており、計画がまとまり次第、順次発表する。キャッシュレス決済の定着をねらい、実証実験と同時にポイント割り増しなどのキャンペーンを実施するケースも想定しているという。

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