石光商事の今期、一転の最終減益に 紅茶原料の不振、物流費・人件費増響く

20190328石光商事

 石光商事は28日、2019年3月期の連結純利益が前期比8%減の4億100万円になりそうだと発表した。従来予想である4億7500万円から下方修正し、一転の減益見通しになった。欠品回避を目的に在庫の削減が進まず、物流費が増加した。さらに人件費の増加による販管費の増加も利益を圧迫した。営業利益は1%減の5億6400万円になる見通し。従来予想は7億2000万円だった。

 売上高は微減の384億円を見込む。従来予想は393億円。他社のスリランカ産紅茶製品から基準を上回る残留農薬がみつかった影響が長引き、紅茶原料が不振だった。代替になる他国産の茶葉を十分に仕入れられなかったという。このほかアジア向けの輸出食品類の販売が、競争激化を受けて伸び悩んだ。減収の影響は利益にも響いた。

 2019年3月期の配当金は1株あたり前期比2円増配の12円の予定を維持する。

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