R&I、神戸市の発行体格付「AA+」維持 交通インフラ「経済力拡大か注目」

 格付け会社の格付投資情報センター(東京都千代田区)は28日、地方債の発行体としての神戸市に「AA+(ダブルAプラス)」の格付けを維持すると発表した。AAA(トリプルA)に次ぐ高位の格付けで、R&Iによる日本国債と同じ格付け。極めて高い信用力を示す。新年度入りにあたり、格付けを見直したもよう。格付けの方向性は「安定的」とした。

 R&Iは神戸市の財政について「三宮地区の再整備、大阪湾岸道路の延伸など大きなプロジェクトが控えるものの、対応可能な財務の柔軟性を備える」「公営企業の債務合計はやや大きいが、それを含めた将来負担比率は低い水準にある」との見方を示した。

 一方で2018年春から始まった関西エアポート(大阪府泉佐野市)による神戸空港も含めた関西3空港の一体運営や、昨年暮れに始まった大阪湾岸道路西伸部の建設が「強みを持つ交通インフラのさらなる強化によって、域内経済力の拡大につながるか注目している」と指摘した。

 神戸市は4月3日にも10年物の公募地方債の発行条件を決めるとみられている。主幹事には野村証券(事務)とみずほ証券、東海東京証券を指名している。

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