ネスレ日本、前期の営業利益1.5%減少 ネット通販の物流費7割増が逆風

20190327ネスレ業績

 ネスレ日本が発表した2018年12月期の業績は、営業利益が前の期に比べて1.5%減だった。実額は公表していない。ネスレ日本が減益になるのは、2010年に高岡浩三社長が就任して以来初めて。貨物運賃の高止まりが逆風になり、ネット通販の物流費が70%増加したのが響いた。加えてネット通販には投資も必要だったのも費用増につながった。

 売上高は、合併・買収(M&A)などの変動要因を除いた伸び率(オーガニックグロース、自律的成長)が0.5%増と増収を確保(実額は非公表)。コーヒー市場全体が伸び悩むなか、小幅ながらシェアを拡大したのが寄与した。ただ増収効果では、費用増を補えなかった。26日に東京都内で説明会を開いた。

 2019年は主力のコーヒー事業で、従来の「ネスカフェ」「ネスプレッソ」ブランドに加え、昨年8月にグローバルで提携した米スターバックス(ワシントン州シアトル)のブランドでも商品を展開する。4月からスターバックスのブランドで、カプセル式のコーヒーサーバー向け製品と、ホテルや大学など大規模な施設にも対応したコーヒーサーバーを通じたコーヒー供給を開始する。

 併せて26日には、大日本住友製薬の子会社であるDSファーマアニマルヘルス(大阪市中央区)と共同で、病気のペット向けフードのネット通販を6月から開始すると発表した。獣医師の診断結果をもとに、適したペットフードを専用サイトから飼い主に提示する。 

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