海岸通り・国合同庁舎の「空き家」、神戸市が解体へ 24年度着手・緑地に
- 2024/02/17
- 07:19
【神戸経済ニュース】神戸市中央区の海岸通り(国道2号線)沿いで使用されず空き家状態になっている「神戸第2地方合同庁舎別館」(写真)を、神戸市が解体に乗り出すことが明らかになった。2024年度前半にも着手し、1年ほどかけて25年度内に解体を終える。隣接する水上警察署跡地とともに港湾緑地として活用する計画だ。神戸市の中心市街では唯一、阪神高速3号神戸線よりも山側(北側)に海が入り込んでいる場所だけに、市街地と海の近さを改めて実感できる場所になりそうだ。
解体のための費用は24年度予算案に盛り込んだ。神戸市によると解体に必要な調査・設計などは23年度までに終えたという。今後、入札を実施して解体業者を決める必要があるため、解体費用の具体的な計上額は示していないが、「ウォーターフロント地区の再開発・にぎわいづくり」として計上した46億8700万円に解体費用も含んだとしている。
神戸第2地方合同庁舎は、第五管区海上保安本部や国土交通省の神戸運輸監理部、農水省の植物防疫所など神戸港に関わる国の出先機関が入居。南側に面する海面は、政府機関に所属する船などの船だまりになっている。だが「別館」は使用されていないことから、景観の観点や、市街地での憩いの場を作り出す目的で、できるだけ早く撤去するよう国への予算要望などにも盛り込んできた経緯がある。
もっとも神戸市は今後、船だまりを埋め立てて「ウォーターフロント地区」の玄関口とし、メリケンパークと新港町の間を歩いて行き来しやすくする計画だ。完成すれば最も市街地に近い海は、100メートルほど沖に移動する。24年度には、埋め立て後の新たな海岸線に合わせて政府機関の船などを係留する新たな船だまりの建設に着手する計画。埋め立て自体は25年度以降になる見通し。
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