神戸電鉄、今期純利益8%減に 鉄道は旅客増・流通は2期ぶり黒字へ

 20230513神戸電鉄

【神戸経済ニュース】神戸湊川〜有馬が主力の神戸電鉄(9046)は13日、2024年3月期の連結純利益が前期比8%減の6億2000万円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの影響が一段と薄れて鉄道を中心とした運輸業は増収。駅の売店や駅直結スーパーマーケットなど流通業は2期ぶりに黒字を確保する見通しだが、前期に1億円超を計上した受託工事事務費の戻し入れ金などの減少を想定する。

 売上高に相当する営業収益は4%増の221億円、営業利益は3%増の14億円を見込む。事業別(セグメント別)の営業収益は運輸業が5%増の131億円、不動産業が2%増の20億円、流通業が3%増の50億円、その他の事業が6%減の29億円を想定する。無配継続の予定。

 同時に発表した23年3月期の連結決算は、純利益が前期比30%増の6億7600万円だった。輸送人員は5242万人と、前の期に比べて8%増加した。特に定期外の輸送人員が回復し、定期外の旅客収入は17%増の41億円だった。同社全体の営業収益は4%増の213億円、営業利益は31%増の13億円だった。

 あわせて発表した中期経営計画では、最終年度である27年3月期に営業利益18億円以上、借入金残高を550億円以下(23年3月期末に571億円)にするなどの目標を掲げた。不動産の強化で収益力を強化する。営業収益の目標は示さなかった。加えて阪急電鉄出身で能勢電鉄の中野雅文社長(62)が6月15日の定時総会を機に取締役専務執行役員に就き、代表権も持つ人事も発表した。

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