兵機海運、今期純利益10%減に 前期に極東ロシア向けスポット輸送

20230514兵機海運

【神戸経済ニュース】鋼材輸送など在来貨物が主力の兵機海運(9362)は12日、2024年3月期の連結純利益が前期比10%減の4億円になりそうだと発表した。前期に続き極東ロシア向けの定期的な輸送は、相次ぐ輸出停止の影響で運航しない。そのうえで前期にスポットで請け負った、同地域向けの規制対象外である建機類の輸送がなくなるのが響く。20年から続いたコンテナ不足や海上運賃の高止まりは前期中に落ち着いた。

 売上高は13%減の160億円、営業利益は5%減の5億2000万円を見込む。内航事業は前期並み。倉庫事業は主力の兵庫埠(ふ)頭物流センターで、引き続き危険品貨物の取り扱いが好調に推移する見通し。大阪物流センターでも期間物の足元で取り扱いが増えている。普通品貨物の作業や保管業務では、収益性の改善をめざす。

 年間配当金は100円(中間なし)と、前期比15円の減配を予定。同社は配当性向30%を目安としている。

 同時に発表した23年3月期の連結決算は、純利益が前の期比11%増の4億4200万円になった。ロシア向け建機のスポット輸送の寄与が大きかった。売上高14%増の183億円、営業利益は12%増の5億4800万円だった。加えて東証2部から東証スタンダードへの移行基準日である21年6月30日に到達していなかった時価総額基準の10億円について、23年3月31日の判定基準日には15億4000万円と到達したことも示した。

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