三星ベの今期、純利益微増の71億円 最高益で配当性向100%は維持

20230513三ツ星ベルト

【神戸経済ニュース】工業用ベルトの三ツ星ベルト(5192)は12日、2024年3月期の連結純利益が前期比微増の71億円になる見通しだと発表した。前期に続き最高益を更新する。主力の自動車向け、一般産業向けともに伸びるが、円高進行で海外収益が目減りするのが逆風になる。配当性向は今期まで100%を維持する計画で、年間配当金は前期据え置きの250円(うち中間125円)を予定している。

 売上高は2%増の845億円、営業利益は1%増の91億円と、小幅ながら営業利益も前期に続いて過去最高を更新すると見込む。各事業分野とも堅調を見込むが、OA機器向けの小型ベルトはほぼ横ばいを予想しているという。搬送用ベルト、建設資材も増加を想定した。業績予想の前提になる為替レートは対ドルで130円と、前期平均の135円47銭から円高に設定している。

 自社株の取得については継続的に実施する方針だ。自社株買いを始める前の1998年6月には5199万株あった発行済み株式は、すでに約半数の2579万株を取得(うち23年3月機に45万株)、1933万株を消却した。24年3月期末までに、自己株式の保有比率が発行済み株式の10%以下になるよう消却を予定する。

 同時に発表した23年3月期の連結決算は、純利益が前の期比11%増の70億円だった。自動車用ベルトの売上高が15%増の367億円と伸びた。東南アジア、欧米で回復。一般産業用は海外の補修市場で販売が拡大した。搬送ベルトと合成樹脂素材はは国内販売が増加した。売上高は11%増の829億円、営業利益は18%増の90億円だった。期末配当金は130円と、従来予定の120円から10円を積み増した。年間配当は前の期に比べ107円の増配だった。

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