川重の屋内位置情報サービス、三井不のアプリで採用 他社の事業化案件で初

20230405三井SPアプリ

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は5日、三井不動産(8801)の商業施設向けアプリ「三井ショッピングパークアプリ」に、川重が開発した屋内位置情報サービスのiPNT-K(アイピントケイ)が採用されたと発表した。川重はアプリ内で、店舗や駐車場などのデジタルマップと、アプリ利用者の位置情報を提供する。アプリは三井不がグループで全国約60カ所に展開する商業施設「三井ショッピングパークららぽーと」「三井アウトレットパーク」などで6日から利用できる。

 これまで全地球測位システム(GPS)の電波が届かない屋内で人や物の位置を屋内で検知するには、位置情報を検出するための電波の発信機(ビーコン)を設置するなど、大掛かりな設備投資が必要とされてきた。iPNT-K(アイピントケイ)では身近にある無線LAN(Wi-Fi)やブルートゥースを通じて、位置情報を測定。高額のインフラ整備が不要のため比較的安価に導入できることや、デジタルマップが直感的に利用できることなどが評価されたもようだ。

 これまで他社の実証実験で使われたことはあったが、iPNT-Kが他社の事業化されたサービスで採用されたのは初めて。今後も生活・就業環境の改善や利便性向上など、社会課題の解決に向けて幅広い業種で新技術の浸透をめざす考えとしている。(図は左が店舗検索、右が駐車場検索の結果を表示したデモ映像=川重提供)

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