川重、電動3輪「ノスリス」を23年春に発売へ 「安全・快適・気軽に移動」

20220518ノスリス
【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は18日、前輪が2つの電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」について2023年春の発売をめざして事業化すると発表した。より多くの人が「安全・快適・気軽」に移動できる乗り物として、公共交通機関でアクセスしにくい地域での移動、高齢者の移動手段、宅配会社など多様な使い方ができるよう、電動アシスト自転車(写真左=川重提供)と、フル電動(同右)の2つの仕様で発売する計画だ。カワサキモータースジャパンを通じて全国展開する。

 3輪のため2輪車より転倒しにくく、安定して走ることができる。構造上、2つある前輪の間に大きな荷台を作ることができ、荷物を積んでも低い重心で安心して走ることができるのが特徴だ。ハンドルの付いた前輪を2輪にすると機構が複雑になるが、川重のオートバイ事業で蓄積したノウハウで、円滑に走ったり、曲がったりできる。川重の社内公募制度「ビジネスアイデアチャレンジ」から生まれた商品。21年5月にクラウドファンディングを実施したところ、2車種50台ずつ合計100台が、即日で売り切れる人気になった。

 電動アシスト自転車仕様はペダルを踏んで動かす。運転免許などは不要だ。フル電動仕様は道路交通法で自動車扱いとあって、運転には普通自動車免許が必要。車両にはナンバープレートが必要だ。道路運送車両法では第1種原動機付自転車になる。ヘルメットは法的に不要だが、川重は着用をすすめている。国内販社であるカワサキモータースジャパンのネットワークを通じて提供する予定だ。価格や販売数量、販売方法などは未定。まず国内で発売し、自転車が普及している欧州でも展開したい考えだ。

 21・22日に横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)で開催する展示会「ル・ボランカーズミート横浜2022」に、ノスリスの試作車2機種を参考出品する。このほかノスリスに関する情報は、川重が専用サイトを作成して随時情報を掲載する予定としている。

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