2023/04/06 17:50 2段落目の「石川県砺波市」を「富山県砺波市」に訂正しました。
【神戸経済ニュース】麻袋大手の日本製麻(3306)は6日に神戸市内で臨時株主総会を開き、大株主のゴーゴーカレーグループ(金沢市)創業者で同社会長を務める宮森宏和氏(49)らを取締役に選任した。その後の取締役会で、同氏の社長就任を正式に決めた。ゴーゴーカレーGは、日本製麻の食品事業にとって大口顧客だ。臨時株主総会は、経営に改善の余地が大きいと見た宮森氏らがゴーゴーカレーGを通じて日本製魔株を10%超取得。宮森氏を社長に選ぶための臨時株主総会を開催するよう求めた経緯があった。
宮森社長は食品を中心に担当し、麻袋などの包装資材や主力の自動車用マット事業は前社長の中本広太郎取締役が統括する。取締役会の終了後に記者会見した宮森氏(写真)は、日本製麻の食品事業について「店舗で提供しているカレーを、最も高い再現度でレトルト食品にする技術を持っている」と高く評価した。宮森氏は金沢カレーの「ゴーゴーカレー」をレトルト化するため、4〜5カ所の食品工場を回ったが納得できず、最後に富山県砺波市にある日本製麻の工場にたどり着いたと話していた。
今後について宮森氏は、食品事業で増産をめざす方針を示した。砺波工場の設備投資については「適正に判断していきたい」としながらも、増産に向けた人員増などについて「増やせるものなら増やしていきたい」と前向きだ。今年に入って大株主になったシンガポールの投資会社「BOND CAPITAL CREATION(ボンドキャピタルクリエーション)」との関係については、「現時点では連絡を取れていない。今後コンタクトしたい」と述べた。
宮森 宏和(みやもり・ひろかず)氏 1995年金沢国際専門学校卒、旅行会社に入社。03年旅行会社を退社、ゴーゴーシステム(現ゴーゴーカレーグループ)設立、社長。23年会長。石川県金沢市出身。
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