11月の兵庫県有効求人倍率1.07倍、前月比で横ばい 「持ち直しの動き」維持

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が29日に発表した10月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から横ばいの1.07倍だった。サービス業などの一部で前月までに前倒しで求人した反動が表れた一方で、物価高などを背景に転職に慎重な動きが広がり求職も減少した。有効求人倍率は2020年4月(1.12倍)以来2年半ぶりの水準になった10月と同水準だった。

 兵庫労働局は足元の雇用情勢について判断を据え置き、「求人が求職を上回るなど、持ち直しの動きがみられる」との見方を5カ月連続で示した。一方で「新型コロナウイルス感染症等が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と指摘は維持した。円安や資源高などの影響も見極める必要があるとしている。

 有効求人数(季節調整値)は前月比1.6%減の8万7316件と2か月ぶりに減少した。有効求職者数(同)は0.9%減の8万1897件と6カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は2.00倍と、前月比で0.10ポイント上昇し、19年12月以来ほぼ3年ぶりの高水準になった。

 原数値でみると新規求人数は前年同月比10.8%増の2万9402人と、14カ月連続で前年同月を上回った。業種別では増加したのは「医療・福祉」が17.8%増、「卸売業・小売業」が18.0%増、「教育・学習支援業」が45.8%増など。半面、減少したのは「生活関連サービス業・娯楽業」が14.0%減、「サービス業(他に分類されないもの)」が3.4%減など。

 厚生労働省が発表した同月分の全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの1.35倍だった。

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