3月の兵庫県有効求人倍率、横ばい0.96 「厳しい状況」判断継続・物価高など注視

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が26日に発表した3月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの0.96倍だった。兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求職が求人を上回っており、厳しい状況にある」との情勢判断を継続した。加えて「新型コロナウイルス感染症等が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と指摘。今回は感染症「等」として、物価高の影響などにも注目して雇用情勢をみていく姿勢を示した。

 有効求人数は前月比0.1%増の8万4570件と5カ月ぶりに減少した。有効求職者数は同微減の8万8046件と2カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.77倍。前月比0.07ポイント低下と、4カ月ぶりに前の月に比べ悪化した。兵庫労働局は「3月21日まで継続した新型コロナのまん延防止等重点措置が影響し、求職活動を控える動きがあった可能性が高い」との指摘。雇用情勢が改善したかは見極めが必要との見方を示した。

 原数値でみると新規求人数は前年同月比3.1%増と、6カ月連続で増加した。業種別では、医療・福祉が10.5%増、製造業が23.7%増、卸売業・小売業が13.0%増などが目立った。半面、減少では「宿泊業・飲食サービス業」が42.5%減だったのが目立った。ただ兵庫労働局によると引き続き「昨年10月に県外へ移転した全国チェーンの飲食店を運営するグループ企業からの求人の影響が大きく、『宿泊業・飲食サービス業』の新規求人数は前年同月比で小幅にマイナス」としている。

 厚生労働省が発表した同月、全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.22倍だった。3カ月連続の上昇だった。

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