8月の兵庫県有効求人倍率、上昇1.05倍 情勢判断「持ち直しの動き」維持

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が30日に発表した8月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.03ポイント上昇の1.05倍だった。新型コロナウイルスの感染者数が急増したのに加え、猛暑もあってハローワークを訪れる人が減少。有効求職者数が減少したのが影響した。有効求人数は前月に比べてやや増加した。

 兵庫労働局は足元の雇用情勢について判断を据え置き、「求人が求職を上回るなど、持ち直しの動きがみられる」との見方を3カ月連続で示した。一方で「新型コロナウイルス感染症等が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と指摘は維持した。

 有効求人数は前月比0.3%増の8万8146件と2か月ぶりに増加した。有効求職者数は2.9%減の8万3194件と4カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.86倍と、前月比で0.08ポイント低下した。

 原数値でみると新規求人数は前年同月比10.1%増の2万8326人と、11カ月連続で前年同月を上回った。業種別では「医療・福祉」が9.9%増、「サービス業(ほかに分類されないもの)」が15.1%増、「卸売業・小売業」が15.8%増だった。半面、「宿泊業・飲食サービス業」は25.1%減と減少が目立ったが、昨年10月に県外移転した全国チェーンの影響を考慮すれば前年比プラスだった。

 厚生労働省が発表した同月分の全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.03ポイント上昇の1.32倍だった。8カ月連続の上昇だった。

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