7〜9月期の兵庫県、実質GDP0.2%減 外需の減少が響く・個人消費マイナス
- 2022/12/28
- 14:57
【神戸経済ニュース】兵庫県が28日に発表した2022年7〜9月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質(2015年基準)が22年4〜6月期との比較で0.2%減少した。年率換算では0.9%減。2四半期ぶりのマイナス成長になった。円安と原燃料高を受けて、資源やエネルギーの輸入価格が一段と上昇した。県外需要の減少した影響が大きかった。3年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限のない夏休みシーズンだったが、感染拡大の第7波に対する警戒感などから個人消費が伸び悩んだ。
支出の項目別に見ると、構成比が57.1%を占める「民間最終消費支出」(主に個人消費)が0.1%減と4四半期ぶりにマイナスに転じた。公共事業を示す「公的固定資本形成」が1.2%減と5四半期ぶりに減少に転じたのも響いた。外需などを示す「純移出等」は8.5%減と減額が目立った。「民間住宅投資」と「民間企業設備投資」は2四半期連続でにプラスで推移して、GDPを下支えしたが、およばなかった。
生活実感に近いとされる、物価変動を考慮しない名目GDPは5兆3571億円と、前年同期に比べて0.8%減少した。4期連続で前年同期を下回った。4〜6月期に続き「純移出等」がマイナスになったのが響いた。「民間最終消費支出」は前年同期に比べて4.0%増加した。電力・ガス代などを中心とした物価高などが影響したもよう。
内閣府が8日に発表した日本全体の7〜9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、実質で前期比0.2%減だった。8月に公表した速報値(0.3%減)から上方修正された。
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