シスメックス、「がんゲノム医療」で機能強化 124種類の遺伝子を解析可能に

 シスメックスは8日、国内で初めて製造販売承認を得た「がんゲノム医療」の検査システム「OncoGuide NCC オンコパネルシステム」の検査機能を強化したと発表した。製造販売(薬事)承認の一部変更について1日付で承認を取得した。従来は114種類の遺伝子を調べて、遺伝子の変異を解析していたが、124種類の遺伝子について調べられるようにしたことなどが柱だ。

 124種類の遺伝子については、変異に加えて生まれつき持っている、がんの発症リスクなどについても調べられるようになった。シスメックスとの共同研究で検査手法などを開発してきた、国立がん研究センター(東京都中央区)などによる、検査に有用と考えられる遺伝子の種類に関する知見を取り入れた。機能強化によって、より正確な診断や、高い治療効果が予測できる抗がん剤の選定をめざす。

 このほか解析プログラムの改良してソフトウエアをバージョンアップしたことや、有効期限を9カ月から12カ月に変更したことなども承認を得た。従来通り、国内のがんゲノム医療に基づく診療体制が整った医療機関向けに販売する。ゲノム解析はシスメックスの子会社である理研ジェネシスが引き続き担当する。

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