王子動物園のパンダ、返還期限22年12月末まで延長 神戸市

【神戸経済ニュース】神戸市は27日、神戸市立王子動物園で飼育しているジャイアントパンダ「旦旦(タンタン)」の中国への返還期限を、22年12月末まで1年延長すること決まったと発表した。当初は20年7月15日の期限に合わせて返還する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況や、航空便の運行状況を受けて21年12月末までに期限が延長されていた。21年3月に心臓疾患がみつかったことで、日中双方の専門家で病状を評価したところ「病状の推移を注視すべき」として、さらに1年間の期限延長が決まった。

 返還期限は22年12月末まで延長になったが、王子動物園で期限いっぱいまで過ごすかどうかは現時点では未定。情勢が整えば期限を待たずに返還する方向で準備を進める。現在はパンダへの負担を抑えるため、来場者が観覧できる時間を1日2時間程度にとどめている。タンタンは現在26歳で、人間では70代に相当する高齢パンダだ。現在は各種の検査にあわせて、心臓の収縮力低下に対応した投薬治療などで、体調の維持に努めているという。

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