岩山コープこうべ組合長「ええことやってるやん、言ってくれる組織に」就任会見
- 2021/06/16
- 22:00
生活協同組合コープこうべの組合長理事に16日、就任した岩山利久氏(59、写真右)は同日記者会見し、「ええことやってるやんか、と言ってくれる組織にしたい」と話した。「これからは、どんどん地域に出ていく」と強調。それが結果として生協の店舗や宅配の利用を促すとの見方を示した。生協においてよく使われる「『事業と運動は両輪』という言葉をなくし、(生協)運動こそが事業だと言いたい」と力を込めた。
小売り業では競争が激化しているネット通販などデジタル分野でも、理念である「『一人は万人のために、万人は一人のために』をもう一度、再確認したい」という。「デジタル化も利便性だけを追求するのではなく、人と人がつながれるような仕組みでありたい」と話した。
新たに理事長に就いた、社会福祉法人のイエス団賀川記念館(神戸市中央区)館長の馬場一郎氏(62、写真左)は、「山口前理事長のもと安定した、いいコープこうべ作りがなされてきたときの私への交代で、重みを感じている」と話した。乳児院などを運営するイエス団と、コープこうべの前身組織は設立者が同じ。生協の父と呼ばれる賀川豊彦だ。
コープこうべでは3月に、たび重なる内規違反のゴルフ接待を受けた問題で組合長理事ら2人の役員を解職。岩山氏は前組合長理事の解職後、組合長代行を務めていた。前理事長の山口一史氏も、任期を迎えたのを機に16日の総代会で退任した。16日の総代会終了後に開いた理事会で、理事長に馬場氏、組合長に岩山氏を選任した。
馬場 一郎(ばば・いちろう)氏 1982年同志社大卒。2010年に社会福祉法人イエス団理事、15年同団体香川記念館館長。17年コープこうべ理事。兵庫県出身。
岩山 利久(いわやま・としひさ)氏 1985年京産大卒、灘神戸生活協同組合(現コープこうべ)入所。15年常勤理事、19年専務理事。兵庫県出身。
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