山陽電鉄、山陽百貨店へのTOBが成立 山陽百は上場廃止へ

20210302山陽百貨店

 山陽電気鉄道は2日、前日で終了した子会社の山陽百貨店に対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。買い付け予定株数は38万4746株と、買い付け予定数の下限とした11万7384株を大幅に上回った。議決権ベースでみると、山陽百の議決権総数7900個のうち山陽電が7755個(96.7%)を握ることになる。

 現在は東証ジャスダックに上場している山陽百株は今後、上場廃止の手続きを進める。上場廃止の日程などについては改めて今日表する予定だ。山陽電は1月14日から3月1日に、1株2630円で山陽百のTOBを実施していた。

 山陽百は、山陽電の姫路駅ビルに入居する百貨店(写真=資料)が主力。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出の自粛で、2021年2月期に13期ぶりの最終赤字を計上したもよう。山陽電はグループの流通事業を立て直すのにあたり、中核の山陽百をいったん上場廃止して大幅な事業の見直しが可能な状態にすることが必要と判断した。

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