川重、電動オートバイ来年2車種発売 水素30年代に・2輪車CO2ゼロ方針

20221117川重オートバイ

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)傘下で2輪車などを製造するカワサキモータースは、2023年に電動(EV)オートバイ2車種の発売、24年に電気とエンジンの両方を動力とする「ハイブリッド型」の発売をめざすことなどを柱とした2輪車の「カーボンニュートラル(二酸化炭素=CO2=実質排出ゼロ)に向けた方針」を示した。23年に発売をめざすEVオートバイの2車種は、10〜13日にイタリア・ミラノ市郊外で開催した「ミラノショー」で発表。同時にハイブリッド型オートバイの試作車(写真上)も発表した。

 EV型のオートバイはエンジンが見えるネイキッドタイプ「Z」(写真左下)と、カバーが付いたフルカウル「Ninja(ニンジャ)」(写真右下)の2車種。欧州で排気量125cc以下で最高出力11キロワット(15馬力)以下のオートバイに対応した免許「A1ライセンス」に対応し、通勤など比較的近距離で軽便な使い方を想定した。約12キログラムのバッテリーを2個搭載する。

 ハイブリッドの試作車向けには、エンジンを切ってモーターだけでも走る「ストロングハイブリッド型エンジン」を開発した。高い走行性能と、燃費のよさを両立した。通勤通学、スポーツ走行、ツーリングなど走行する場面に合わせて、モーターのみでの走行か、モーター・エンジン併用での走行か切り替えできる。

 「カーボンニュートラルに向けた方針」では、水素エンジンを搭載したオートバイを2030年代前半に実用化することも盛り込んだ。Ninja H2のスーパーチャージドエンジンをベースに開発を進めているという。水素はガソリンよりも燃焼のスピードが早いなど性質が異なるため、専用のエンジン開発が必要になる。中長期的には、再生可能エネルギー由来の「e-fuel」やバイオ燃料を取り入れたい考えだ。カーボンニュートラルに対応した内燃機関の開発もめざす。

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