神戸製鋼、タイ線材製造の合弁を子会社化 東南アジアで特殊鋼線材の事業強化

20221115KMS社外観

【神戸経済ニュース】鉄鋼大手の神戸製鋼所(5406)は15日、タイで棒鋼が主力のミルコン・スチール(ミルコン社)と同額を出資して2016年に設立した合弁会社「コベルコ・ミルコン・スチール」を子会社化したと発表した。ミルコン社から25%の持ち分を14日付で買い取り、出資比率を75%に引き上げた。コベルコ・ミルコン・スチールの特殊鋼線材事業を強化するため。買取額は非公表とした。(写真はコベルコ・ミルコン・スチール外観=神戸製鋼提供)

 コベルコ・ミルコン・スチールは普通鋼線材と特殊鋼線材を製造するが、東南アジアで唯一の特殊鋼線材メーカーという。同社が製造する鋼材のうち、普通鋼線材をミルコン社が、特殊鋼線材は神戸製鋼がそれぞれ販売を担当。特殊鋼線材は自動車部品メーカー向けに販売が多く、高強度の懸架ばね用鋼、加工して使う冷間圧造用鋼、タイヤコード用鋼などが主な生産品種だ。従来は持ち分法の適用対象としていた。

 神戸製鋼とミルコン社は、コベルコ・ミルコン・スチールを通じた協力関係は維持する。一方で今後、日系の自動車メーカーを中心とした東南アジアでの生産台数の増加によって、線材や二次加工品などの需要増に対応したい考えだ。今回の子会社化による2023年3月期業績への影響も、現時点では非公表とした。

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