神戸市のGovTechサミット 「失敗情報の共有はえらいという流れを」平本氏

20190210GovTech提言

 神戸市が東京都内で10日開催した「GovTech(ガヴテック)サミット」では、まとめの「提言セッション」で平本健二・内閣官房政府CIO上席補佐官(写真中)と、寺崎秀俊・神戸市副市長(写真右)が対談した。寺崎氏は、行政に新たなテクノロジーを取り込む際に「失敗を恐れないことが重要」と指摘した。寺崎が「失敗事例集を作りませんか」と呼びかけると、平本氏は「失敗した情報の共有はえらい、という流れを作っていければと思う」と応じた。

 平本氏は「失敗も含まれる形で、知識と経験の共有が必要だ」と指摘。「われわれの組織内でも『5年前に同じことをやったのでは』ということも結構ある。そうした知識をオープンソースにして、『イイね』みたいな形で需要が集まるような仕組みもありうる」と述べ、GovTechの取り組みによる行政の効率化やサービス向上に期待感を述べた。

 一方、スタートアップ(起業まもない企業など)から神戸市に対する不満が上がったことについて、寺崎氏は「全部反論できない。その通り」と応じたうえで、「スタートアップのみなさんには、ぜひ忍耐強く付き合ってあげてください。それで行政も変わってくる。それに、ぜひ若い人と付き合ってほしい」と話した。

 そのうえで寺崎氏は、起業家支援を目的に行政課題をスタートアップと共同で行政の課題を解決する「Urban Innovation KOBE(アーバンイノベーション神戸)」について「行政が変わるし、スタートアップも支援できるし、何より行政サービスが向上するという、三方一両得」と改めて強調した。

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