神戸市のGovTechサミット 神戸市の多名部氏「業務委託でなく失敗も構わない」

 神戸市が東京都内で10日開催した「GovTech(ガヴテック)サミット」では、神戸市の医療・新産業本部新産業創造担当課長の多名部重則氏(1枚目の写真)が、起業家支援を目的に行政課題をスタートアップ(創業まもない会社など)と共同で行政の課題を解決する「Urban Innovation KOBE(アーバンイノベーション神戸)」について紹介。「テクノロジーは苦手な市の職員が、スタートアップ(起業まもない企業など)の知恵を借りることができる」と説明した。

20190210多名部氏

 多名部氏は17年に2つの案件で始めたが、2つとも結果として失敗だったと打ち明ける。足元でも6つの案件のうち成功したのは4件とみている。ただ「業務委託ではないので、失敗しても構わない」と説明。久元喜造市長には、あらかじめ6件のうち「成功するのは3件程度だろう」との見通しを示していたという。多名部氏は「成功するには市長からでもスタートアップ側でもなく、担当部署が手をあげることが必要」と話していた。

 続いて、アーバンイノベーションの6件で採用された7社が事業内容を説明した。説明したのは、長田区で子育て支援イベント参加アプリの実証開発を手がけた「ためま」(広島市中区)、区役所の窓口をスムーズにできる仕組みを開発した「ACALL」(神戸市中央区)、神戸市北区淡河町の地域コミュニティバスの予約システムを開発した「コガソフトウェア」(東京都台東区)、三宮再開発の広報するスタンプラリーのアプリを開発した「ディグランド」(東京都中野区)、神戸市内を走る路線バス各社局の位置情報を統合するアプリを開発した「トラフィックブレイン」(東京都千代田区)、診療報酬明細書(レセプト)のチェックを自動化するシステムを手がけた「モンスター・ラボ」(東京都渋谷区)と「FlyData」(東京都台東区)。

20190210討論2

 その後、ためまの清水義弘社長(写真の左から2人目)、トラフィックブレインの太田恒平社長(写真の右から2人目)、神戸市長田区の真柴由実係長(写真中)、神戸氏の三嶋潤平係長(写真右)が討論。司会は神戸市の中沢久ITイノベーション専門官(写真左)が務めた。

 長田区の真柴氏は、ためまのアプリが成果を上げた要因に「同じ方向を向いていた」と、問題意識を共有できたことがあると強調した。一方、トラフィックブレインの太田氏は、もともと利害関係者が多い案件だったこともあり「神戸市の意思決定が分散していて時間がかかりすぎた」「普通は公共交通課と交通政策課を両方作ったりはしない」と話していた。

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