ジブチ・エチオピア・アルジェリアの駐日大使が登壇 神戸市のアフリカセミナー
- 2019/10/19
- 00:20
神戸市などが18日午後に開催した「第10回神戸市アフリカビジネスセミナー」では、ジブチのアリ駐日大使(写真右)、エチオピアのガブラヒウォット駐日大使、アルジェリアのベンシェリフ駐日大使が相次いで登壇(だん)した。当初はジブチ、エチオピア両国の駐日大使が講演するのがプログラムとして決まっていたが、アルジェリア大使の参加も急きょ決まったという。各国大使は自国の経済情勢などを紹介し、それぞれ事業や投資を呼びかけた。
アフリカビジネスを掲げたセミナーとはいえ、東京以外で開催する行事に3カ国もの大使がそろうのは珍しい。神戸市では神戸情報大学院大学(神戸市中央区)がルワンダからの留学生を多く受け入れ、同国との交流を深めている。安倍晋三首相は8月に横浜市で開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)で、向こう6年間の3000人の大学生・大学院生を留学生としてアフリカから迎え入れることを表明。留学先として神戸への期待も高まった面があるようだ。
TICAD7で神戸市は、併催の展示会で自治体としては開催地の横浜市以外で唯一、出展した。久元喜造市長は、総務省が主催した公式サイドイベントであるアフリカ各国のICT(情報通信技術)担当大臣が集まる会議に出席し、人材育成の重要性を主張。交流を深めているルワンダの経済が好調ということもあり、アフリカ各国の間で神戸市の存在感が高まった可能性もある。
今回のセミナーは「アフリカビジネスの鍵〜物流・人材・社会課題〜」をテーマに開催。各国大使の講演に加え、エチオピアでタイヤのリサイクル事業を手がけるフクナガエンジニアリング(大阪市城東区)や、アフリカで最大級の物流網を展開する仏ボロレの日本法人ボロレ・ロジスティクス・ジャパンの担当者らも登壇。国際協力機構(JICA)も改めてアフリカへの取り組みを紹介するなど、盛りだくさんの内容だった。
神戸市のほか、JICA関西、日本政策金融公庫、ひょうご・神戸国際ビジネススクエアが共催した。関係者らも合わせて150人超が参加したとみられる。
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