アシックス、視覚障害者向け歩行補助のスタートアップに出資 実証実験など支援

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【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は5日、傘下の投資会社アシックス・ベンチャーズを通じて、視覚障害者向け歩行補助システム「あしらせ」を開発するスタートアップの「Ashirase」(アシラセ、宇都宮市)に出資したと発表した。スマートフォンのアプリを使った音声入力と、靴に装着して振動する器具で構成。行きたい方向を声で入力すると、足への振動によって向かう方向を示す。(写真は器具を装着して歩くイメージ=アシックス提供)

 聴覚を妨げず、視覚障害者が持つ歩行に関する課題解決をめざすのが特徴だ。視覚障害者を対象にした実証実験を3月から、アシックススポーツ工学研究所(神戸市西区)が協力して実施するなど、アシラセとの協業に向けた取り組みを始めていた。誰もが生涯、運動やスポーツに関わり、心身が健康で過ごせる世界をめざすアシックスの企業理念にも一致するとして、出資を決めたという。出資額や出資比率については明らかにしなかった。

 2021年4月に設立。自動車のホンダ(7267)が事業を切り出し、別会社として独立させた。会社設立前にホンダの新事業創出プログラムに参加したほか、アシックスが20年10月〜21年2月に実施したスタートアップとの事業連携推進プログラム「アシックス・アクセラレーター・プログラム」に「センシングッドラボ」のプロジェクト名で参加。同プログラムで21年2月23日に開催したデモデイ(審査会)では優秀賞を獲得していた。

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