兵機海、今期純利益14%減に上方修正 鉄鋼輸送が早期回復・期末60円配に増額

20211114兵機海運

【神戸経済ニュース】鋼材輸送など在来貨物が主力の兵機海運(9362)は12日、2022年3月期の連結純利益が前期比14%減の2億8000万円になりそうだと発表した。従来予想の1億4000万円から倍増し、減益幅が縮小する見通しになった。新型コロナウイルスの感染拡大が一服したのを受けて、建設に使用する鋼材を中心とした鉄鋼輸送が想定よりも早く回復した。港湾運送でも取り扱い貨物が想定以上に増加している。

 売上高は8%増の140億円、営業利益は2.1倍の4億円を見込む。従来予想は135億円、2億円だった。足元で燃料価格は上昇しているが、船舶の稼働率が向上することと、内航海運でも普及してきた燃料高に伴う付加運賃(サーチャージ)で補えるとみる。

 加えて年間配当金を60円(中間なし)と、従来予定の50円から引き上げると発表した。利益水準の上昇に合わせて配当額も積み増す。18年3月期(80円)以来4年ぶりの高い水準になる。「2022年に創業80周年迎えることの記念配当などではなく、今回は普通配当で株主への利益配分を強化する」(財務担当者)という。

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