トレーディアの今期、純利益2.6倍に上方修正 コンテナ不足で混載便など需要

20211114トレーディア

【神戸経済ニュース】港湾運送のトレーディア(9365)は12日、2022年3月期の連結純利益が前期比2.6倍の2億8000万円になりそうだと発表した。従来予想の9500万円から一転の増益見通し。昨年秋からのコンテナ不足を背景に、海上運賃が高値になったことで、混載事業の需要が増えたのが追い風になっている。海外の生産活動の再開で、輸出部門で機械部品の取り扱いが回復したのも下支え。

 売上高に相当する営業収入は前期比10%増の164億円、営業利益は4.2倍の2億6000万円を見込む。従来予想の148億円、5000万円から一転の増収増益見通しだ。利益を押し上げるのは混載事業だが、コンテナ不足は徐々に解消して運賃市況も軟化するとの見方から、下期は慎重予想。10月以降の営業利益は8800万円と、上期を大幅に下回る見通しとしている。年間配当計画は30円(中間なし)を据え置いた。

 同時に示した21年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比10.7倍の1億9300万円だった。輸出部門は取り扱い貨物が増加。衛生資材の輸入などが増えた反動で、減少した輸入部門を大きく補った。混載事業への需要や航空便への振り替えなどで国際部門は好調。

 営業収入は23%増の85億円、営業損益は1億7200万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)になった。営業収入は収益認識に関する新会計基準を適用したことで、従来基準に比べて7300万円減少したのを考慮すると実質25%増になる。

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