日和産、値上げ奏功で4〜9月期の純利益16%増 下期は最終赤字を想定
- 2021/11/14
- 01:03

【神戸経済ニュース】配合飼料が主力の日和産業(2055)が12日に発表した2021年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比16%増の3億2600万円だった。トウモロコシと大豆ミールの価格上昇を受けて4月と7月に製品を値上げしたのが寄与した。鶏肉の国内生産量の回復なども背景に、増収効果で増益につながった。
売上高は12%増の216億円、営業利益は25%増の4億2900万円だった。事業分野(セグメント)別の売上高は、飼料事業が前年同期比13%増の208億円、畜産事業は8%増の7億3400万円だった。貸借対照表の在庫にかかわる2科目はそろって前期末比で増加。「仕掛品」は38%増の4億4300万円、「原材料および貯蔵品」は45%増の28億円になった。
22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比2.2倍の3億円を見込む。10月以降だけで見ると2600万円の最終赤字を計上する想定だ。原材料価格の高騰を見越して在庫は早めに手当てしたが、それでも影響は避けられない構図だ。
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