神戸国際宝飾展が始まる 新型コロナ緊急事態後で初の見本市・11日まで

20200809入場口
「神戸国際宝飾展」入り口の様子、9日

 宝飾品の国際見本市「第24回神戸国際宝飾展」が9日、神戸国際展示場(神戸市中央区)で始まった。例年5月に開催してきたが、新型コロナウイルスを巡る国の緊急事態宣言の影響で8月に延期して開催。神戸市内で開催する大規模な見本市としては、緊急事態宣言が解除されて初の開催になった。出展者数は600社超だった昨年に比べると半分以下になったが、それでも西日本最大の宝飾品の見本市とあって、開催を期待する声が多かった。11日まで3日間の日程で開催する。

 展示会を主催するリードエグシビションジャパン(東京都新宿区)が、最も力を入れたことの1つが感染対策だ。日本展示会協会で定めたガイドラインを厳格に守り、マスクの着用、入場前の検温、手指の消毒に応じない場合は出展者、来場者ともに入場させない方針とした。加えて会場の空調システムも、10分に1度の頻度で空気を入れ替えられることを確認。例年よりも通路を広く取ったほか、展示会の名物である盛大なテープカットによる開会式も今年は実施しなかった。

 展示会の事務局長を務めるリードエグジビションジャパンの松尾直純氏は、「出展者からも、小売店などバイヤーからも、開催するよう強い要望をたくさんいただいた」と話す。特に今春以降は卸売業者が出展する宝飾展などが相次いで中止になり、仕入れの機会が失われていたことが大きい。加えて「1回開催すると約20億円とされる、神戸市街への経済波及効果も無視できなかった」という。国内各地から泊まりがけで仕入れに訪れる来場者が多いためだ。

20200809会場風景
会場内の様子、同

 出展者向けには商談環境の支援にも力を入れた。昨年は約3000人が訪れた海外からのバイヤーの来場が、入国制限のため不可能になった。その分、日本に滞在し、自身の中国人顧客向けに宝飾品を販売するソーシャルバイヤー(代理購入者)らを誘致。さらに出展各社の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」も活用して、需要が多い中国からの注文を受けやすくした。松尾事務局長は「できるだけたくさんの商談をしていただいて、満足度の高い展示会にしたい」と意気込んでいた。

 ただ、会場ではブースを確保しながらも「出典を見合わせた」と掲示していた場所がいくつかあった。足元で新型コロナの感染者数が増えていることもあり、開催寸前まで迷って出展を見送ったようだ。一方、ある真珠を卸売りする出展者は、ネットで受注できるようにしても「実物を見てもらわないと、そもそも価格が決まらないのではないか」とも話す。持続的なビジネスに向けて、見本市も宝飾品業界もニューノーマル(新常態)の模索が続いている。

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