神戸市、一斉休校で家庭学習に電子図書館も活用 外出せずに新たな書籍を閲覧

20180613神戸市電子図書館の画面例

 神戸市は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ小中学校、高校などの一斉休校を受け、子供の家庭学習を支援支援に「電子図書館」(図は画面例)を積極的に活用する。自宅のパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを通じて、図書館まで出向かなくても希望する本を選択、閲覧できる。各自の興味に沿った新しい本との出会いで、学習意欲の向上につなげる。

 5日に開いた定例記者会見で久元喜造市長は、約1万冊ある電子図書館の蔵書について「一般書が多いが児童書もある」と紹介。「児童、生徒向けの英語の書籍もかなり充実している」と利用を促した。英語の書籍は約500冊。英語の読み上げ機能が付いている書籍も多く、リスニングなどの学習に使える。1冊の電子書籍を同時に閲覧できる人数の増強も検討するという。

 ただ電子図書館を初めて使う場合には、各図書館のカウンターでIDとパスワードの発行を受ける必要がある。このため学校に合わせて閉館中の各図書館は、午前10時〜午後6時(北、須磨、西図書館は午前9時〜午後5時)に開設している臨時窓口で対応するもようだ。

 電子図書館は楽天傘下の米ラクテン・オーバードライブが提供するサービス。現在は20年4月末までの試行期間だ。神戸市は4月末で電子図書館の利用をいったんすべて終了し、20年度中の本格導入に向けて準備を進めるとしている。

 このほか神戸市は一斉休校中、子供の居場所づくりの一環で公園内での自然観察会など、身体接触を伴わない野外プログラムも準備を進めている。休校中に子供を屋外へ誘導する施策は全国的に見ても珍しいが、学童保育などの密集空間に比べ、新型コロナやインフルエンザなどへの感染リスクが相対的に低下するとも考えられる。

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