アサヒHD、今期純利益4%増に下方修正 北米の金銀製錬事業で減損

20200201アサヒHD決算修正

 貴金属リサイクルのアサヒホールディングスは1月31日、2020年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比4%増の94億円になる見通しだと発表した。従来予想の102億円から下方修正し、増益幅が縮小する。北米の金銀製錬事業で設備の減損損失10億円を計上することが主因。一方で期末配当金は70円と、従来予定に10円を積み増す。年間配当金は130円(うち中間60円)になる。

 売上収益は前期比22%増の1350億円、営業利益は41%増の190億円になる予想を据え置いた。減損損失を計上するが、貴金属リサイクル分野と環境保全分野の収益が、想定を上回って推移しているため営業利益の予想も維持した。金、パラジウムの国際相場が上昇貴重だったのが追い風になっている。一方、減損損失はアサヒリファイニングフロリダ(米フロリダ州)の金銀製錬設備を廃棄するため。米ユタ州とカナダ・オンタリオ州の生産設備に集約する。固定費圧縮効果で今後は年4億円の損益改善が見込めるとしている。

 同時に発表した2019年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の64億円になった。売上収益は26%増の991億円、営業利益は45%増の138億円。台湾社への株式売却が決まったマッサージいすのフジ医療器は非継続企業になり、売上収益と営業利益の計上対象から外れた。

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