アサヒHD、非鉄業界初の「グリーンボンド」発行 3月に50億円を起債へ

 アサヒホールディングスは1月31日、地球温暖化対策や再生可能エネルギーといった環境問題の解決に寄与する事業に充当する資金を調達する債券「グリーンボンド」を発行すると発表した。私募形式の5年債で、50億円を発行する計画だ。条件決定は3月を予定する。同社によると今回のグリーンボンド発行は、国内の非鉄金属業界では初めてという。引受会社は三菱UFJ銀行。

 調達する資金の使い道は、貴金属リサイクル子会社のアサヒプリテック北九州工場(北九州市門司区)で高効率の焼却炉に更新するのと同時に、排熱を利用した発電施設を新設することなど。同工場では発電した電力を利用することで、総合的にみて二酸化炭素(CO2)排出量を抑えられるようになる。このほか借り換えも含めて、アサヒプリテックのひびき工場(北九州市若松区)の焼却炉更新や太陽化学の谷山臨海工場(鹿児島市)の焼却炉新設の費用にも充てる。

 グリーンボンドとしての適格性を示すことを目的に、格付け会社の格付け投資情報センター(R&I、東京都千代田区)のグリーンボンド格付けを取得。5段階で最上位の「GA1」(グリーンボンドの調達資金が、環境問題の解決に資する事業に投資される程度が非常に高い)との予備格付けを得た。

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