住友ゴム、今期純利益は微減の370億円に 前期はタイヤ事業が初の1兆円

20240214住友ゴム

【神戸経済ニュース】タイヤ大手の住友ゴム工業(5110)は14日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比微減の370億円になりそうだと発表した。販売するタイヤのうち高機能タイヤの比率が高まり、採算が改善。海上運賃の下落も寄与する。一方で、設備投資を758億円と前期比およそ2割増やして米国での生産能力を増強。上期は前年同期を下回るとみるアジアでの販売は、下期に回復するとみる。

 売上高に相当する売上収益は2%増の1兆2000億円、営業利益は5%減の610億円を見込む。「前期並みの売上高、利益を想定している」(山本悟社長)。売上収益は小幅ながら過去最高を更新する。事業分野(セグメント)別の売上収益は「タイヤ」が3%増の1兆0330億円、「スポーツ」が4%増の1315億円、「産業品他」が20%減の355億円を見込む。売上高から売上原価を販管費を差し引いた事業利益は3%増の800億円になる見通し。

 年間配当金は前期据え置きの58円(うち中間29円)を予定する。前期の年間配当は従来45円(うち中間5円)を予定していたが、期末配当に13円を積み増した。今期は年間の配当額を前期と同じにしたうえで、中間・期末の配分も同じにした。

 同時に示した23年12月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ3.9倍の370億円だった。タイヤ事業の売上高は初の1兆円超。オールシーズンタイヤなどが国内で伸び、欧米などでの販売減を補った。一方で原材料価格の下落と販売価格の引き上げ、海上運賃の下落で採算が改善した。外国為替市場で円安だったのも、事業利益を43億円押し上げた。売上収益は7%増の1兆1773億円、営業利益は4.4倍の644億円だった。

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