住友ゴム、今期純利益2.4倍に上方修正 今期2回目・値上げや円安など寄与

20230807住友ゴム

【神戸経済ニュース】タイヤ大手の住友ゴム工業(5110)は7日、2023年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2.4倍の230億円になりそうだと発表した。従来予想の210億円から上方修正し、増益幅が拡大する見通しになった。半導体不足による自動車メーカーの減産基調は継続したが、値上げによる採算改善や、海上運賃の落ち着き、円安による輸出採算の改善が追い風になった。

 今期の上方修正は2回目。実施方針を示していなかった中間配当金は5円とし、年間配当金は前期比5円増配の40円とした。

 売上高に相当する売上収益は7%増の1兆1700億円、営業利益は2.7倍の410億円を見込む。天然ゴム価格の上昇が一服するなど原材料価格の高騰の影響が緩和されたほか、高機能タイヤの販売拡大など、タイヤの製造販売全体の収益性が回復に動いたこともある。ただ海外でのタイヤ販売見通しを引き下げたことで年間のタイヤ販売本数は1億1093万本の見通しと、従来予想の1億1226万本から引き下げた。

 同時に発表した2023年1〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%減の81億円になった。為替差益の減少と、税金費用の増加が響いた。一方でタイヤ販売本数に占める高機能タイヤの販売本数は37%と、前年同期の34%から上昇した。売上収益は10%増の5611億円、営業利益は34%増の168億円だった。

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