神栄、国立天文台「すばる望遠鏡」で湿度を測定 「鏡面冷却式露点計」が採用に

20230328鏡面冷却式露点計
【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)は28日、国立天文台が米ハワイ島に設置している「すばる望遠鏡」の部品として、子会社の神栄テクノロジーが製造した「鏡面冷却式露点計」(写真=神栄提供)が採用されたと発表した。望遠鏡に結露を防ぐ目的で、天文台のドーム内で空気中の水分量を計測する。ドーム内の空気が何度まで下がれば、結露するのかをリアルタイムで計測できる湿度の計測機器として、高い評価を得た。

 「すばる望遠鏡」の安定運用には、高さ22.2メートルの望遠鏡本体や、口径8.2メートルという大きな主鏡の鏡面を保護するため、ドーム内を厳重に温度管理する必要がある。このためドーム内の空気が結露する温度「露点温度」を正確に計測し、ドームの開閉や空調などを制御。通常の湿度センサーでは経年劣化しやすいので、より長持ちしながらより正確に露点温度が計測できる神栄テクノロジーの鏡面冷却式露点計を採用した。

 黒い容器状の部分にその場の空気を取り込んだうえで、容器内部の鏡面を冷やしていく。同時に鏡面にはLEDで光を当てる。結露すると光の反射の状況が変化するので、光の反射が変化した温度が露点温度というわけだ。今回販売した「DewStar S-1 シリーズ」はJIS(日本工業規格)で規定した湿度の基準器。精密に露点温度を計測できるため、官公庁などの検査機関や実験施設、熱処理炉、空気環境測定などで使われている。

 3月中旬に国立天文台が所属する自然科学研究機構(東京都三鷹市)に納入した。同社によると望遠鏡の維持管理を目的に、鏡面冷却式露点計を販売したのは初めて。納入した際の価格は明らかにしなかった。通常は約120万〜約200万円で販売している。

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