(動画)JR西日本、和田岬線から103系引退で出発式 通勤並み満員で発車



【神戸経済ニュース】JR西日本(9021)はダイヤ改正を実施した18日に兵庫駅で、同駅と和田岬駅を結ぶ2.7キロメートルの山陽本線支線(通称・和田岬線)から103系電車が引退するのを記念した「出発式」を開催した。103系電車は国鉄時代の1963〜84年に3447両が製造されたが、老朽化のため残りが少なくなっている。和田岬線を運転してきた103系の6両1編成は、主力の通勤電車だった時代と同じ塗装で運転してきたこともあり、多くの鉄道ファンや往時を懐かしむ人でホームがいっぱいになった。

 JR西日本は引退に伴い、出発式で電車に出発合図を送る権利付きのNFT(非代替性トークン)チケット(税込み10万円)を2人に抽選販売した。出発式では、さらにJR西日本系の鉄道専用SNS「Railil(レイリル)」を通じて抽選で選ばれた1人も加わり、兵庫駅の友原伸裕駅長とともに4人で「出発進行」の合図を送って、通勤ラッシュさながらに多くの人がすし詰め状態の103系電車を出発させた。

 あいさつした神戸市兵庫区の岡本康憲区長は、「103系の電車が(兵庫運河を渡る)旋回橋を渡る姿は、兵庫区を代表する風景だった」と振り返った。式典終了後にJR西日本の国広正治・兵庫支社長は「これほど多くのお客さまに来ていただけるとは想像していなかった」と話す。「改めて最終運転日であることを実感した」という。

 引退した103系電車はしばらくの間、同車両の保守などを実施していた網干総合車両所明石支所(明石市)に留置するという。103系電車は兵庫県内の播但線、加古川線、JR九州の福岡県と佐賀県にまたがる筑肥線で運転しているが、いずれも国鉄当時とは異なる塗装になっている。

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