(動画)川重、海自向け潜水艦「はくげい」引き渡し 神戸工場

2023/03/21  02:00  動画を追加しました


【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は20日、神戸工場(神戸市中央区)の西浜岸壁で潜水艦「はくげい」を防衛省に引き渡した。引き渡し式には鈴木敦夫・防衛事務次官や酒井良・海上幕僚長ら防衛省の関係者らが出席した。同潜水艦は海上自衛隊呉基地(広島県呉基地)の第1潜水隊に配備する。鈴木事務次官と川重の橋本康彦社長が引き渡しに関する書面を交換する「引き渡し式」に続き、新造船に最初に自衛艦旗を掲げる「自衛艦旗授与式」も開催した(動画)。防衛省や川重の関係者ら約250人が参加した。

 はくげいは川重が戦後建造した潜水艦としては30隻目で、2022年に三菱重工業が1隻目を引き渡した「たいげい」型潜水艦の最終艦の2隻目(川重建造としては1隻目)になる。船体に艦船用の超高張力鋼を採用し、高い耐水圧性能が特徴だ。リチウムイオン電池を主な動力源とし、ディーゼルエンジンを推進力に使う従来型の潜水艦に比べて大幅に静かになり、敵艦から見つかりにくくなったのが特徴だ。ソナー装置も更新し、探知能力も向上する建造費用は約717億円。

 女性専用の居住区(寝室)を設置するなど、6人までの女性乗員の配置にも対応している。乗員数は約70人。幅は9.1メートル、喫水は10.4メートル。式典では船尾の掲揚柱に乗組員が自衛艦旗を掲げ、鈴木次官が「厳しい国際情勢にあって、本艦はくげいへの期待は極めて大なるものがある」などと訓示した。

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