久元神戸市長「長年の悲願」「非常に大きな成果」 神戸空港に国際線・3空港懇

20220918関西3空港ぶら下がり

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真中)は18日に開いた関西3空港懇談会の終了後に記者団の取材に応じ、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)からの団体旅行などでの国際チャーター便就航、30年前後からの国際定期便就航で合意したことについて「長年の悲願に道筋が付いたということで、率直によろこんでいる」と語った。「兵庫県からのバックアップ、経済界からの全面的なご支援をいただいて、神戸空港としては非常に大きな成果が得られた」「これから神戸空港は新たな段階に入る」と強調した。

 神戸空港を利用する旅客数が今後増加するのを見越し、空港へのアクセス改善も徐々に進んでいる。久元市長は記者の質問に答えて「空港連絡橋は現在の2車線から4車線化の工事をしており、23年度中に完成する」「新神戸駅とのアクセスについては、生田川右岸線の(道路拡幅)工事が進んでいるし、新たな道路計画も国交省と協議しており、具体化に向かっている」と説明した。

 ただ、単純に国際線が就航できるというわけではない。同時に合意した神戸空港の発着枠が現在の1日あたり80便から120便に拡大される条件として、新たなターミナルビルの完成を求められたことについて「関西エアポートとよく相談をしながら、どのように進めるか(考えたい)」「これの検討は、きょうが出発点なので、そのための検討に着手したい」と述べるにとどめた。大阪・関西万博によって関西を空路で訪れる旅客が増えることを見越した合意だけに「できるだけ早く具体化して、国際チャーター便や国内線の拡大を阻害することがないように」というが、新ターミナルの規模や費用負担の有無などは現時点で未知数だ。

 一方で神戸空港に就航する定期国際便の就航地については「特段、決められたいない」といい、懇談会でも話題にならなかったようだ。久元氏は「神戸空港の滑走路は2500メートルなので、それを前提にアジアの各空港が就航先になると思う」との見通しを述べた。就航する国際線の関西国際空港との「すみ分け」についても、神戸からの就航先がアジア近辺に限られるとすれば「おのずから、すみ分けができる」と話していた。

 久元氏は兵庫県の斎藤元彦知事、神戸商工会議所の家次恒会頭とともに取材に応じた。

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