兵庫県、初のグリーン債10年0.384%・20年0.966% 210団体が投資表明

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【神戸経済ニュース】兵庫県は7日、機関投資家向けに発行する10年物の公募地方債「兵庫県令和4年度第4回公募公債(グリーンボンド・10年)」と、同20年物の「兵庫県第44回20年公募公債(グリーンボンド)」の発行条件を決めた。発行額は各100億円、合計200億円とした。いずれも9月20日に発行し、利払日は毎年3月20日および9月20日(初回:2023年3月20日)。

 10年債の表面利率は0.384%、発行価格は100円(応募者利回り0.384%)。10年物国債367回債への上乗せはばは0.140%になった。募集開始は午前9時45分、主幹事が値引きせず完売したのを確認した「均一価格リリース宣言」のは午前10時50分だった。償還日は2032年9月17日。発行額を大きく上回る486億8000万円の需要を集めた。

 20年債の表面利率は0.966%、発行価格は100円(応募者利回り0.966%)。20年物国債181回債への上乗せ幅は0.02%になった。募集開始は午前9時45分、均一価格リリース宣言は午後1時10分だった。償還日は2032年9月19日。101億6000万円の需要を集めた。

 通常の公募による兵庫県債は1億円単位で販売するが、今回は1000万円単位で投資できるようにした。このことで多数の小口投資家が集まった。通常であれば兵庫県債を購入する資産とみてない県内自治体や、事業会社のほか、学校や社会福祉協議会といった諸法人による購入も目立った。主幹事証券会社は各社の兵庫県内にある支店を拠点に、県内団体を重点的に需要を掘り起こした。今回債2銘柄への投資を表明した210社・団体のうち163社・団体が県内だった。

 10年債への投資を表明したのは103社・団体、20年債への投資を表明したのは115社。8社・団体が両年限への投資を表明しており、全体で210社。団体が兵庫県グリーンボンドへの投資を表明した。20年物のグリーンボンドは国内初の起債だったが、起債運営は円滑だったという。

 主幹事はみずほ証券が両年限で事務を担当。同社に加えて10年債は野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券が、20年債はSMBC日興証券、岡三証券、BNPパリバ証券がそれぞれ共同で主幹事を務めた。
 
 両年限への投資を表明した8社は、香美町、全国市町村職員共済組合連合会、東京都職員共済組合、日新信用金庫、布引礦泉所、濱中製鎖工業、兵庫県私立幼稚園教職員退職基金財団、兵庫県信用組合だった。

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