ノザワが中国撤退 外壁材の現地販売会社も解散・建設市場の停滞で

【神戸経済ニュース】建設資材大手のノザワ(5237)は5日、同社が全額出資する中国の販売会社「野沢貿易(上海)」を解散すると発表した。同社は中国の国内で現地向けに外壁材の押し出し整形セメント板「アスロック」を販売してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた中国の景気や建築市場の停滞で、新規の商談が減少。同社を取り巻く状況は、改善の兆しが見えないとして解散を決めた。ノザワの現地販社は野沢貿易だけで、ノザワは中国から撤退することになる。

 アスロックを現地生産していたノザワと積水ハウス(1928)との共同出資会社「野沢積水好施新型建材(瀋陽)」は主力の供給先が閉鎖になったのを受けて、21年9月に清算を完了。同社がアスロックの製造を終了してから、野沢貿易は日本からアスロックを輸入して販売していたが、需要回復が見込めないとして野沢貿易の解散も決めた。解散の日程は決めておらず、現地での手続きが終われば清算完了という。同社の解散による連結業績への影響は軽微としている。

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