姫路〜明石が往復実質500円に? 「山陽百貨店お買い物きっぷ」販売エリア拡大
- 2022/09/06
- 11:23

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)は7日に、山陽姫路駅(姫路市)に接続する山陽百貨店での買い物券の引き換え券3000円分が付いた往復乗車券「山陽百貨店お買い物きっぷ」の販売エリアを拡大する。これまで浜の宮駅(加古川市)以西で販売してきたが、別府駅(加古川市)〜山陽明石駅(明石市)でも発売。山陽明石からの価格は3500円だ。3000円が買い物券に引き換えられるので、通常片道710円の山陽明石〜山陽姫路が実質500円で往復できる計算になる。
山陽百貨店の商圏を広げるのがねらい。大きな割引率で同百貨店への来店を促す。明石市付近は、神戸市の中心市街地である三宮・元町と姫路のちょうど中間あたり。神戸の百貨店から姫路へと消費者の視線を移すきっかけを作りたい考えだ。
乗車券に付いた引き換え券は、百貨店内で500円分の買い物券6枚と交換して利用する。ビアガーデンやタバコなど一部の売り場を除き、ほとんどの売り場で利用可能だ。レストランでも利用できるとあって、山陽百貨店で買い物や食事をすませ、さらに姫路観光といった使い方もできそうだ。
乗車券の往復、買い物券とも購入当日のみ利用可能。山陽百貨店の休業日は販売しない。山陽百貨店は、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で収益が悪化。親会社の山陽電が完全子会社化して、21年3月に上場廃止になっていた。山陽電はグループの流通業を立て直す一環で、百貨店の回復の兆しを捉えて山陽百貨店の収益改善を急ぐ。
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