バッテリー交換式の電動2輪車、ガソリン車より低価格か ヤマハ発の日高社長

20220705バッテリー交換

【神戸経済ニュース】ヤマハ発動機(7272)の日高祥博社長は、バッテリー交換式の電動2輪車について販売価格は「ガソリン車に比べて安くなる」との見通しを示した。同社のスクーター「ビーノのガソリン車と電動車を比べると、電動車の方が補助金なしで1万円高い程度だが、電動車にはバッテリーが付いている」と説明。定額制の交換式バッテリーを使うことを想定して、車体にバッテリーを付けないとすれば除けば「コストもガソリン車より下がる」という。(写真はバッテリー交換の実演=川崎重工業提供)

 日高社長は、川崎重工業(7012)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)、ヤマハ発動機(7272)の国内オートバイ4社で構成する「電動2輪車用交換式バッテリーコンソーシアム(共同事業体)」が4日に開催した電動2輪車に関する実証実験「e(ええ)やん OSAKA」の成果報告会で、質問に答えて述べた。日高氏は、車体の構造からみても「エンジンがなくなり、モーターとその制御(機器)が付いているだけなので、製品価格は安くなるのでは」との見方を示した。

 このほか日高氏は、実証実験の成果報告として「バッテリー交換サービスに満足を感じた方は79.5%、今回の実証を機に初めて二輪車に乗った方は54.6%と、今後の交換式バッテリーを使用する電動二輪車の普及に向け非常に大きな可能性を感じる結果」と強調した。実証実験は大阪大のキャンパスを中心に、大阪府の北摂地域で2020年10月から20年3月まで実施。この地域のローソン(2651)にバッテリー交換の施設を設置し、のべ130人が実証実験に参加した。交換式バッテリーを使うことで、充電の手間が省けるのが最大のメリットだ。

 加えてENEOSホールディングス(5020)傘下のENEOSが51%を出資し、ホンダ、川重、スズキ、ヤマハ発の2輪4社も出資して4月に設立した「バッテリー交換所」運営会社のGachaco(ガチャコ)の渡辺一成社長が、22年秋から東京都内と大阪府内でサービスを開始することを説明。バッテリー充電交換機を各地に配置し、23年度には1000台の電動2輪車に対し、バッテリー共有サービスを提供する目標を提示した。

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