ワールド、5月の既存店売上高51.1%増 3年ぶり行動制限・休業ない大型連休

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が3日発表した5月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月の51.1%増(速報値)だった。3年ぶりに新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限や、百貨店などの休業がない大型連休を中心として、全国的に人出が増えたのが売上高の増加に追い風になった。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)による商品の納期遅れによる機会ロスの影響を吸収した。

 5月下旬には気温が30度を上回る真夏日になった地域もあったことなどで、総じて夏物需要が伸びた。アパレル、雑貨の全ブランドが前年に対して大きく販売を伸ばした。品目別でみると、アパレルではデザイントップスやワンピースなど外出に対応できるものが好調。雑貨でもマグカップやランチボックスなど、やはり屋外アイテムが好調だった。

 5月の新規出店は1店舗、撤退は7店舗。差し引きで月末時点の小売店舗数は2358店になった。このうち既存店売上高の集計対象は1577店だった。同時に、速報値で19.3%増としていた4月の既存店売上高を19.5%増に修正した。

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