広田アシックス社長「ランニング市場はコロナ前より拡大」 追い風継続を強調

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【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手アシックス(7936)の広田康人社長(写真=資料)は3日に開いたアナリスト向けの事業説明会で、「ランニング市場はコロナ前よりも拡大し、高いレベルを維持している」と述べ、米欧を中心として事業環境には追い風が継続していることを強調した。2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、1人で楽しめるスポーツとして同社に強みがあるランニンングが伸びた経緯もあるが、「リアル(の大会など)が戻ってきたいま、(ネット経由と対面の複数ルートで顧客と接触する)オムニ戦略を加速した新しい顧客体験のあり方を早期に確立する」と、さらなる事業拡大に向けた方針を語った。

 スポーツ・フットウエア(シューズ)市場は今後も世界で、平均で年8%程度での成長が期待されているという。広田社長は「粗利益率の低い低価格商品を減らしている」ことから、アシックスのランニングシューズ分野の伸びは市場並みとしながらも「高価格帯の商品の伸びは10%程度を見込んでいる」として、足元で収益性が向上していることを説明した。特に同社の販売のウエートが大きい米国では2025年に、総じて発信力が大きいランニング専門店での販売シェア首位をめざす。

 7月15〜24日に米オレゴン州ユージーンで開催する「世界陸上2022オレゴン」では、アシックスが世界陸連のオフィシャルパートナーであることを生かし、米国での市場シェア拡大に弾みをつけたい考えだ。マラソンには一般の市民ランナーも参加する「いままでになかった戦略でアシックスの存在感を高めたい」と意気込む。同大会での目標は5000メートル、1万メートル、マラソンの3種目で決勝進出者のシェア15%を獲得すること。「なんといってもオレゴンは(同業で世界トップである)ナイキさんの本拠地なので、そこでいかに我々の存在感を示せるかは非常に大きなことだと思っている」と話していた。

 説明会では広田社長のほか、今夏の世界陸上での展開を含むマーケティングについて甲田知子常務執行役員が、米国を中心としたランニング・シューズ分野「パフォーマンス・ランニング」の事業戦略について高岡典男執行役員が、トップ選手向けの商品開発について竹村周平Cプロジェクト部長がそれぞれ説明した。

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