神戸製鋼のCO2実質ゼロ鋼材、トヨタのレース車で初採用 水素エンジン搭載車

20220603水素エンジンカローラ

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は3日、同社が発売した製造過程の二酸化炭素(CO2)排出量をゼロと認識できる鋼材「Kobenable Steel(コベナブル・スチール)」がトヨタ自動車(7203)の競技車両「水素エンジンカローラ」に採用されたと発表した。この車両の「サスペンションメンバー」に使用するという。神戸製鋼はコベナブル・スチールが実際に使われた最初の事例になったとしている。

 コベナブル・スチールは「還元鉄」を使ってCO2の排出量を抑える製鉄法で製造するのに加え、これまで同製鉄法で試験操業したことにより第三者機関から認定を受けた排出削減量を、販売する鋼材に順次付与する。鋼材購入した顧客は、英認証サービス会社であるDNVビジネス・アシュアランス・サービスが発行する証書と、神戸製鋼の「低CO2鋼材証明書」を受け取る。

 コベナブル・スチールを採用したレース車の水素エンジンカローラは現時点で1両。トヨタがCO2排出ゼロの乗り物社会に向けた開発中の水素エンジンを搭載している。水素を燃料として走行によるCO2が出ないことに関連し、車両を構成する素材もCO2排出量を抑えることをねらった。

 3~5日に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催する「ENEOSスーパー耐久シリーズ2022」の第2戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」に出走する。(写真は3月に出走した同型車=トヨタ自動車提供)

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