神戸市バスとNTTドコモ、通信型AIドラレコ搭載の実証実験 安全に寄与か検証
- 2020/10/13
- 01:03
神戸市とNTTドコモは12日、神戸市バスに人工知能(AI)を組み込んだ通信型のスマートドライブレコーダーを搭載する実証実験を同日開始したと発表した。神戸市内の5営業所にあるバス6台に搭載し、21年1月末まで運転する(写真=神戸市提供)。ドライブレコーダーで記録した映像やバスの動きを、クラウドサーバーを通じて同時に共有できる仕組みが、安全性に寄与するかなどを検証する。天候や時間帯、人の密集度などオープンデータとの連携で、より快適な交通機関にできるかなども検討する方針だ。
NTTドコモグループが法人向けに提供する運行管理業務の支援システム「docoですcar」などを利用。ドライブレコーダーでは映像の記録のほか、加速度と位置情報を取得し、同時に車外で共有できる。バスの運行状況が可視化できることから、リアルタイムの運行管理につながるとみる。ドライブレコーダーのAIでは、加速度センサーで感知した急ブレーキなどの危険な動きを運転手に警告できる。乗務経験の浅い運転手に対するリモートでの教育・研修などにも役立てられるか確認する。
神戸市バスでは18年4月にJR三ノ宮駅前の横断歩道で2人が死亡、7人が重軽傷を負う重大事故が発生。これを受けて神戸市バスの全車両に最新型の高性能ドライブレコーダーと、衝突警報装置の導入を進めている。さらに安全性を高めるのに寄与する機器やシステムが必要かなどを検証する意味でも、実証実験に乗り出す。
神戸市は、先進的な技術を活用して社会課題を解決する「BE Smart KOBE」プロジェクトの一環で実施する。神戸市は19年11月にNTTドコモを同プロジェクトの実施事業者候補に選び、公共交通のデジタル化に関して協議を進めていた。このほか19年3月に神戸市とNTTドコモは「ICT(情報通信技術)を活用した安全安心な街づくり」を目的とした連携協定も結んだ。
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