NTTドコモと神戸市、ワイヤレスカメラで河川監視の実証実験 12月まで

20200702ワイヤレスカメラ

 神戸市とNTTドコモは1日、小型で設置が簡単な省電力型のワイヤレスカメラ(写真=神戸市提供)で河川を監視する実証実験を同日開始したと発表した。乾電池だけで動き、携帯電話回線を利用して画像を送信するカメラ5台をNTTドコモが用意。神戸市内の中小河川に設置する。これまでリアルタイムで監視できていなかった中小河川の様子を把握できるようになり、急な豪雨などの影響を遠隔で監視できるようになる。

 河川をリアルタイムで監視するためのカメラは従来、専用の柱を建てたうえで電源を確保し、専用回線で管理事務所につなぐといった大掛かりな仕組みのものが多かった。このため簡単に台数を増やせず、中小の河川や水路などにカメラを設置するのは難しい。だが小型のネットワークカメラを使用することで設置が容易になり、天候が悪化する直前など、必要なときだけカメラを設置といった運用も可能になるとみられている。

 今回使用するカメラは乾電池だけで最長3カ月間使える。専用のソーラーパネルを接続すれば1年間以上は設置したままにできる設計だ。河川管理者が手元のスマートフォン(スマホ)からカメラを遠隔操作する。撮影した写真や動画はクラウド(データセンター)に蓄積し、必要に応じて共有できる。手元のスマホに専用アプリを搭載し、カメラの設定なども遠隔でできるようにした。

 昨年3月14日に神戸市とNTTドコモが結んだ「ICT(情報通信技術)を活用した安全安心な街づくり」を目的とした連携協定の一環。今回の実証実験期間は1日から12月31日までの半年間を予定する。すでにカメラは烏原川に2カ所、烏原川と小部川の合流地点に2カ所、明石川に1カ所、設置した。今回の実証実験を実施したうえで、AI(人工知能)を使った画像解析による監視の自動化なども検討するという。

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