(動画)神戸市とNTTドコモなど、AI翻訳で外国人住民に対応の実証実験



 神戸市とNTTドコモと、ドコモの子会社であるみらい翻訳の3者は29日、AI(人工知能)を活用した翻訳アプリを使った外国人住民への対応で実証実験すると発表した。これまでは常駐の通訳職員か小型翻訳機で対応してきたが、常駐の通訳職員は簡単に増やせず、小型翻訳機では行政用語が正しく翻訳できないといった弱点があった。正しい翻訳を学習することで、より精度の高い翻訳ができるようになるAI翻訳で、外国人住民との円滑なコミュニケーションをめざす。

 NTTドコモが翻訳事業で自治体と組むのは初めて。実証実験で使用するのは、会話をリアルタイムで通訳するNTTドコモの「はなして翻訳」と、広報物向けテキストなどを翻訳するみらい翻訳の「Mirai Translator」(ミライ・トランスレーター)の2種類だ。はなして翻訳はすでに東京地下鉄や、ドラッグストアのツルハホールディングスなどが外国人の顧客対応に採用しているが、行政用語を重点的に学習させて住民対応の業務でも生かせることを実証する。

 NTTドコモは翻訳アプリをインストールしたスマートフォンとタブレット合計16台を提供。はなして翻訳は12カ国の言語に対応する。なかでも英語、北京語、台湾語、韓国語、ベトナム後の5言語は行政向けの専門的な会話や、よくある質問への正確な回答など定型文も登録した。神戸市とNTTドコモ、みらい翻訳は29日に記者会見し、新生児訪問で外国人住民を訪ねる場合と、区役所窓口での通訳対応を実演(動画)。「神戸市との実証実験を機に、他の自治体でも使ってもらえるようサービス内容に磨きをかけたい」(NTTドコモ・スマートライフ推進部の喜内久雄部長)

 神戸市では外国人住民が年々増えており、外国人が最も多い中央区は住民の約1割が外国人だ。手続き時などの円滑なコミュニケーションが課題になっているほか、災害時など通訳が手配できない緊急時に外国人住民に正確な情報を迅速に提供する手段も確保する必要があった。今回の実証実験は中央区役所のほか、留学生が多い灘区役所、ベトナム人住民が多い兵庫区役所の3区役所などを中心に7月1日〜10月31日に実施する。効果を検証のうえで今後の対応を検討する。

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